畳のいろは

畳の構造

畳は、「畳床」「畳表」「畳縁」の3つの要素から構成されます。

畳の構造

畳表【たたみおもて】

イ草を緯とし、糸を径として製織したもの。ござといったほうがわかりやすかもしれません。畳の表面に使われ、畳のグレードに大きくかかわる材料です。 産地毎にそれぞれ標準品から特選品までいろんな種類があり、イ草を畳表に織る際の経糸の違いやサイズの違いによっていくつかに分類されます。

畳はまるまる新調するだけでなく、ご使用年数や状態によって畳表のみを部分的にをメンテナンスすることもできます。

詳しくは畳替えについてをご覧ください。

畳縁【たたみへり】

畳の長辺の端に縫い付ける布です。畳表の角の磨耗を防止し、畳と畳の隙間を埋める機能があります。また、色や柄の種類が豊富なので、より厳粛な印象を与えたり、また畳にオリジナル性を持たせることができます。

畳床【たたみどこ】

畳床(ワラ)の素材は稲ワラで、積み上げて40cmの高さのものを5cmまで圧縮します。それも単に重ねるのではなく、下に裏こもやシートを配し、その上にタテヨコの5~7つの層にしあげていきます。ムラのない平らな畳床はこうして作られていくのです。
昔はすべて手縫いでしたが、現在は機械生産です。畳床は畳のよしあしを左右する重要な部分で、保湿性や弾力性、吸音効果など畳の機能面で大事な働きをしています。畳表のイ草の感触、色調、光沢などの美感覚と畳床の機能がうまく組み合わされてはじめて、快適な”タタミライフ”が生まれるわけです。
稲ワラは上質の乾燥ワラを用いていますが、古くなると湿気を含み機能を損ねる原因になります。これを防ぐのが畳干しで、風に当てて機能回復をはかる生活の知恵といえましょう。最近は建材床が市場を圧倒しており、良質な藁床は生産者も減少して入手するのも難しくなっています。

畳替えについて

畳替えには大きく分けて三種類の方法があります。

2.新しい畳を取付ける 1.古い畳を外す

新畳

裏返しや表替えを何度か繰り返し、畳が柔らかくなったり、凸凹になってきたら新畳と入れ換えます。(15年〜20年)が目安です。

新畳には、「へり付き」と「へり無し」がございます。

価格表で確認するへり付きへり無し
2.新しい畳表と畳縁を取付 1.古い畳表と畳縁を外す

表替え【おもてがえ】

裏返し後2〜3年後、または裏返さないままで、痛みや焼けが目立ち始めたら、畳床はそのままで、畳表を新しい物に交換します。(ヘリも交換します)表替えとは 畳床はそのまま利用し、 畳表(ござ)と畳縁を新しくすることです。

表替えには、「へり付き」と「へり無し」がございます。

価格表で確認するへり付きへり無し
2.畳表を裏返して取付け、畳縁は新調 1.古い畳表と畳縁を外す

裏返し

畳の表面が茶色く焼けたり、擦り傷が目立ち始めたら畳床はそのままで表面の畳表を裏返して縫い直します。新畳、表替え後2〜3年が目安です。(この時ヘリは新しい物に交換します) 年数が経過していたり、極端にいたんでいなくても年数が経過していると、裏面の状態が良くないため裏返しに適さない事がありますので、裏返しはお早めにされて裏面を長く使う事をお勧めします。

価格については、お問い合わせください。

畳の特徴

畳にはさまざまな特性・効用があることが証明されています。

畳の特徴

畳は、室内の空気を浄化します

畳表には空気をきれいにする特徴があります。
い草の中の小さな穴が、空気中に含まれている有害な二酸化窒素を吸着する性質があることが東大工学部西村研究室の研究によってわかりました。
知らない間に室内環境の浄化をしてくれているのです。

保温性・断熱性に優れています

い草は直径1.5mmくらいの細い草ですが、断面はスポンジ状になっています。またワラは中がストローのように空洞になっています。ですから、イグサもワラも弾力があることで、多くの空気を含んでいます。空気には熱を伝えにくい性質があります。
暑い夏の日には、畳が含む空気によって暑さを遮断し、ひんやりと心地好い感触をもちます。
寒い冬の日には、外の冷たい空気を畳の中の空気がさえぎってくれます。
このように夏は涼しく、冬は暖かいという優れた断熱性と保温性があります。

 

適度な弾力性

畳の表面は、い草という多年生の植物を編んだものです。い草の内部はスポンジ状になっていて、たくさんの空気を含んでいます。また、畳床は、乾燥した稲ワラを圧縮したもの。稲ワラはい草と違い中は空洞になっています。ここにもおおくの空気がつまっています。
このため、お年寄りの方や赤ちゃんが、ころんでもたいしたケガをせずにすむのは、空気を多く含んだ畳は適度な弾力性があるからです。

 

高い吸湿性・放湿性

い草と稲ワラでできた畳は呼吸をしています。い草のスポンジ部分、稲ワラの空洞部分が湿気を吸放湿します。
一帖分の自然吸放湿量は、約500mlです。部屋の湿気の多い時に吸収し、空気が乾燥した時は湿気を放出しますので、ダニの発生も予防。高温多湿の日本でい草が重宝されてきたのにはそんな理由もあるのです。
しかも、ジュータン、カーペットに比べ畳は湿気を吸う速度が遅いため高温多湿の日本の風土に適した床材です。もっとも、その畳も古くなると、吸湿効果を失います。時には畳に風を通すことが必要です。

     

吸音性

畳床はワラを縦横に配し、40cmくらい積みとげたものを5cmほどに圧縮してつくられるため、畳には弾力が生まれます。
また、無数の空気の層は音を吸い込む作用もあり、歩いているときの足音などが吸収されています。和室などでゆったりと落ち着いた雰囲気をかもしだすのはこの吸音効果によるものです。
最近、ワラをいっさい使用しない畳床(建材床)がありますが、ワラ床と効果は変わりありません。

     

香り

畳の部屋でリラックスできるのは、畳のかもし出す独特の匂いと関係しています。畳の香りとは主にい草の香りです。
い草の香りには鎮静効果があり、まるで森林浴をしているような効果があります。
この心地よい香りで、自然に呼吸が深くなり心身ともにリラックスできるのです。